原作・脚本 : 横内 謙介

「連続ドラマを作りたいのだが、今のテレビのやり方とはまったく違う方法でアプローチしたい。ヒットしたマンガや小説のドラマ化ではなく、完全なオリジナル作品で、まず脚本作りを先行させ、その脚本にふさわしいスタッフ、キャストを探すつもりだ。」 私の劇団の公演を見て気に入って下さったという藤田晋社長から、その脚本を書いて欲しいというリクエストを頂いた時、本当に中身も出演者も監督も決まっていない真っ新な状態でした。ずっと舞台畑で生きて来た私でも、主演さえ未定という作り方がいかに稀有で、挑戦的であるかということは分かりました。しかもそれを試作や実験としてではなく、予算をかけて本格的に製作すると仰るのです。  


作家として、こんなやりがいのある話に巡り合うことは二度とないだろうと思い、映像シナリオに不慣れなことや、時間的な余裕が少ないことなど不安材料を抱きつつも、このチャレンジに参加させて頂く決心をしました。テレビ界の作家でないところに期待をしますと言う社長のお言葉にも強く背中を押されました。  


そして以前からずっと気になっていた、声優志望の若者たちを描く青春ドラマを提案させて頂きました。 私の劇団扉座では20年劇団付属の俳優養成所を運営していますが、この10年で増えて来たのが、声優志望で専門学校を卒業したけど、声優になるのは難しそうだから、舞台俳優に方向転換をしたという若者たちです。聞けば、ルックスが良くないから、舞台で生きるしかないと思ったなどと言うのです。舞台こそ生身を晒すのだから、逆だろうと思うのですが、そういう若者が次々にやって来るので、その世界で一体何が起きているのだろう?と興味を持ってリサーチと観察を続けてきました。 そこに声や言葉に拘ったドラマを加えようと思いました。声優というモチーフがそこで生かせるという直感と、オリジナルで勝負出来るこの機会に、声や言葉と深く関わって来た劇作家として、特別な思いを込めたいと考えたからです。  


尾形監督が全員オーディションで選んだという出演者たちは、失礼ながらほぼ初めてお名前を聞く方々でした。誰一人、名前で選ばれていない証拠です。当初の志が見事に貫かれていることに、身震いがしました。すでに最終話まで脱稿して、あとはただ見守るのが私の役目ですが、この創作に全身全霊でぶつかれたことをとても幸せに思い、少しでも多くの方にこの作品を見て頂きたいと願います。


#声だけ天使 | AbemaTV(アベマTV)

AbemaTVオリジナルドラマ第一弾「#声だけ天使」2018年1月放送決定! AbemaTVが満を持して送る完全オリジナルドラマ第一弾は、何者でもない夢追う5人の友情と純愛、挫折と希望を描く青春群像劇。